ATR-average true range とは
ATR とは、一つ前の足の終値と対象の足の高値・安値を比べ、より高い方を高値・より安い方を安値として計算する平均値のことです。(高値ー安値)の単純な値幅平均に比べ、窓あき・値飛びが起きた場合に違いが現れます。
一つ前の終値と対象の始値が同じ場合、対象の高値は一つ前の終値と同値以上・対象の安値は一つ前の終値と同値以下です。しかし窓を開けた場合、一つ前の終値の方が 高く・安く なりえます。上記画像右端の窓あき部分参照。
ATR は、ココに違いが現れます。より正確な値幅平均を表しているといえます。
ATR と限界運動量
限界運動量とは、(高値ー安値)の平均値を指すようです。しかし、ATR と異なり限界運動量は、値飛び・窓あき を考慮に入れてません。これを 限界 運動量と言っていいのでしょうか?
ATR と FX
個別株に比べFXは、価格の窓が開くことは少ないです。しかし正確な値幅平均という意味では、限界運動量ではなく ATR を使う意義があります。
ATR をメインウィンドウに表示するカスタムインディケータ
MT4 標準搭載の ATR は、サブウィンドウに表示されます。ボラティリティの増減のみを見るには都合が良いですが、利確目標として一日のボラティリティ目安を測りたい時などはメインウィンドウに表示される方が便利です。
そこでメインチャートで表示可能なマルチタイムフレーム対応の ATR カスタムインディケータを作りました。
ATRtpLine
ATRtpLine とは、カスタムインディケータの名称です。適時チャート監視をするデイトレードで、利確目標値をメインウィンドウに表示することを目的に作成しました。トレンド相場で使いやすい、ラインが動くタイプです。デフォルトでは、日足20本平均の ATR を価格変動に合わせチャート上に表示します。日足の ATR なら、日足チャートか日足より下位時間のチャートに表示します。その日の始値においては、一方的に価格が動いた時に到達するポイントにラインがあります。つまり上下のライン幅は、ATR 値の2倍になっています。そして最高値・最安値が更新される毎にラインが再描画され、ラインの間隔が ATR の値に近づいていきます。
マルチタイムフレーム対応
5分足チャートに1時間足の24本平均を表示するといった使い方もできます。
これは、インディケータのプロパティ>パラメータの入力 タブで ATR の期間を 24 に、ATR のタイムフレームを 1Hour に変更します。
色の設定 タブでラインの色、太さ、スタイルの変更も可能です。
ATPtpLine 無料ダウンロード
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