サイコロトレードで損益比が収支に与える影響を検証

サイコロトレードとは、売買方向をサイコロを振るようにランダムに決めるトレード方法です。ここでは、疑似乱数が偶数なら買い、奇数なら売りとします。

「エントリーに拘らず損益比さえ良いトレードをすれば、FX は勝てる!」という説があったので、損益比やトレーリングストップで収支がどのように変化するか検証します。なお、ランダムトレードなので試行毎に詳細結果は異なります。

サイコロトレードの検証結果

通貨ペアは EURUSD 、5 分足。1取引につき1ポジション。期間3年ほど。スプレッド 30 ポイントで検証します。1 ポイントは、0.1 pips です。

損益比 500:500(ポイント)

サイコロトレード 詳細結果データ。

この条件では、勝率は 48% 程です。スプレッド分勝率が下がり、ジワジワ負けていくのがわかります。ギャンブルのハウスエッジ、胴元が長期的には必ず儲かるというのがよく分かる結果です。

サイコロトレードの結果 概ね右肩下がりのグラフ。

損益比を1対2 に変更

損益比が 1対2 と言っても、色々な組み合わせが考えられます。ここではトレードが成立する範囲で、2組ほど検証してみました。

まずは損益比 250:500(ポイント)。上記の損益比 1対1 に比べ、よりキレイな右肩下がりのグラフになりました。

サイコロトレードの結果 右肩下がりのグラフ。

そして損益比 500:1000(ポイント)。損失・利益の確定までの値幅が広がったため、トレード数が減っています。その分、ガタツキがありますが、やはり右肩下がりのグラフです。

サイコロトレードの結果 右肩下がりのグラフ。

基準の損益比 1対1 と比べ、損益比が良いトレード2組ですが、どちらにしても残念な右肩下がりのグラフです。

トレーリングストップ導入

損益比を改善するため、トレーリングストップを入れました。今回は損切り値と同じだけ価格上昇したら、建値にロスカットを置くように設定しました。

まずは 250:500

サイコロトレードの結果 右肩下がりのグラフ。

そして 500:1000

サイコロトレードの結果、大きく波打つ右肩下がりのグラフ。

一見 500:1000 の方が 250:500 に比べてマシなグラフに見えますが、値幅が大きくトレード数が少ないためです。どちらにしても残念な右肩下がりです。

このページには未掲載ですが、これ以外にも幾つか検証しました。しかし、いずれも残念な結果となりました。よって、損益比だけのトレードでは勝てないと考えます。「掲載結果が少なすぎる!」とお考えの方は、実際に使った検証用 EA をダウンロードできます。お試しください。↓からどうぞ♪

なお、トレーリングストップは利確値より大きな値を設定すれば、発動しません。

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